ポータルサイトとは
どんなサイトをポータルサイトと呼ぶか
元々ポータルとは、港 (port) から派生した言葉で、門や入口を表し、特に豪華な堂々とした門に使われた言葉である。このことから、ウェブにアクセスするために、様々なコンテンツを有する、巨大なサイトをポータルサイトというようになった。入口、玄関という意味でエントランス(entrance)を使わなかったのは、ポータルには「豪華、堂々とした」という意味合いが強かったためと思われる。(Wikipediaより)
もともとは、検索エンジンや接続プロバイダなどを指していたようだ。しかし、最近では「ポータルサイト」という言葉は、もっと広義で”人が集まる”ようなサイトを指している。
具体的には
- 学校系ポータルサイト
- 学生ポータルサイト
- 教育ポータルサイト
- 動画投稿サイトサイト
- ソーシャルネットワーク
- 地域ポータルサイト
- 情報ポータルサイト
- 趣味のポータルサイト
- ランキングサイト
- 企業ポータルサイト
- 業界ポータルサイト
- 防災ポータルサイト
などなど、挙げたらキリがない。
ポータルサイトに必要な機能は
会員管理機能
人の集まるところなので、人の出入りの管理が必要になる。必要に応じて出入りを制限したり、ランクをつけたりする。場合によっては、誰でも登録できるわけでなく、招待制だったり。
コンテンツ管理機能
どのようなコンテンツか。タグ付けしたり分類する。管理ページでの管理・一括処理。公開ページでは絞り込んだり、様々な一覧を見せたり。
また、誰が投稿したか。誰に見せられるか。変更できる人の制限など、コンテンツ投稿・編集、閲覧、削除に至るまでコントロールが必要。
そもそも、コンテンツ別にフォーマット(スキーム)を切り分ける機能が必要。
動的な仕分け
ブックマークに代表される動的な”しるし”付け。付けたり、外したり、統計したり,見せたりする。マイページでの個別表示や、メールによるお知らせ、問い合わせのときの付加情報とする。
コミュニケーション
限られた会員同士や1対n、n対nのコミュニケーション。コメント、お知らせ、通知、フォーラムなど。
情報収集
サイト管理者だけではなく、会員/閲覧者から情報を収集する。問い合わせ、テスト、試験、クイズ、アンケートなど。
順位付け
コンテンツ、または会員に順位を付けることで差別化する。静的/動的に。
試行錯誤
もっとも忘れられがちな”育てる”という事。作りっぱなしでは錆びついてしまう。運用に入ってからの試行錯誤が必要。
ポータルサイトを構築するのに適したオープンソースとは
その前に、なぜオープンソースなのか
今の時代、0からサイトを立ち上げていては間にあわない。インストールした途端、最低限の機能が利用でき、必要な機能だけを追加。定番機能も手軽にできるような”モノ”が必要。
そうなると、大勢の開発者が参加し、時代の要求にいち早く対応できるような開発体制として”オープンソース・プロジェクト”になる。
ポータルサイトには、どのオープンソースが最適か
オープンソースというと、大きく分けて2種類。
ひとつは、CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)と呼ばれ、サイト内のページやコンテンツ、ブロックを管理しやすくした構造を持ったもの。xoopsやコンクリート5、Drupalもその一つと言われることが多い。
もう一つは、ブログから進化してきたもの。WordPress、MovableTypeが代表的。
ブログは、もともとパーソナルなものなので、大勢が参加するようなポータルサイトには向かない。使おうとすると、かなりPHPを書くことになる。せっかくオープンソースで大勢の技術者からの恩恵があるのに、独自のプログラムを量産してしまったのではもったいない。
実はDrupalは、最初はCMSではなく、BBS(Bulletin Board System)として生まれた掲示板システムだった。それがオープンソースになり、現在、CMSとして認知されている。
この由来からか、Drupalは、大勢が参加するための会員(権限)管理やコンテンツ管理に強い。
DrupalはCMS。だからポータルサイトに向いている。という人がいるが、CMSならポータルに向くというならコンクリート5の方がカッコいい。
けれど、コンクリート5ではなく、Drupalになるのは、上記の理由によるのではないだろうか。
したがって、ポータルサイトに向いているオープンソースは、今のところDrupalとなる。